2014/02/25

大事なワクチン忘れていませんか?

感染症から身を守るワクチンは、必要な時期に、必要な回数を接種することで長期間効果を発揮します。時代とともにワクチンも進化しているので、最新の情報を確認しましょう。私のような高齢者が、昔はワクチンなんか無かったけど、こうしていまもピンピンしてるぞ、というのは、偶然の生き残りです。交通事故の起こる交差点に信号機をつけたら交通事故がなくなった、としても信号機を取外なんてことはしませんね。予防は大切です。

1 接種回数と間隔

ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンがあります。生ワクチンは少ない回数で予防レベルの免疫を作りますが、不活化ワクチンは複数回、更に追加接種が必要です。その回数、接種間隔、更に免疫を長期間維持するための追加接種までの間隔は、他のお薬のように研究データに基づいて決められます。

例えば1日2回投与の必要なお薬が1回では無効なように、3回必要なワクチン接種は2回では2/3の効果どころか全く無効の場合があります。またワクチンの有用性を高めるには、予防対象の感染症に感受性の高い(罹りやすい)年齢、グループに接種して、保護者や患者自身が接種を忘れずに、受けやすい日程が必要です。ワクチンは接種されなければ全く無意味ですから。

2 ワクチン接種スケジュール

ワクチン接種スケジュールを作るのは難しいことありません。日本小児科学会Webサイトの資料(こちら)を見て決めればいいのです。日本小児科学会の一部資料(2014.01.12)を以下に掲示します。最新の情報を参考にしましょう。
日本小児科学会 予防接種スケジュール

縦に同じ列にあればその時に同時接種しましょう。早く接種すれば早く予防可能になります。何も難しいことはありません。

近年、日本の予防接種事情は大きく変わりましたので、これから生まれてくる赤ちゃんはこのスケジュールに則り受ければいいのです。

しかし、これほどワクチンがない時代を過ごしてきたお子さんをお持ちの親御さんはご心配でしょう。そこで、うちの子はどうなの?既に通知も来ないけど、、という方は以下のキャッチアップスケジュール(こちら)を参考にしてください。

キャッチアップスケジュール
しかし、何らかの事情で接種の遅れた場合でも有効ですから、接種漏れ、通知も無くしたし、要らないと思っていた親御さんも、いま一度母子健康手帳の予防接種欄を確認して足りないワクチンをぜひ接種して、お子さんを病気から守ってあげてください。

不明な点があればかかりつけの先生に母子手帳持参でご相談ください。その際には必ずメモをとり忘れないようにしましょう。スマホに記録してもいいですね。

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