2014/05/20

ユーザー車検 体験談

うちの奥さん。車を鮫洲の東京運輸支局に持ち込んで車検を受けました。
これが最初ではなく、もう何回か経験済みです。今日午前に済ませた持ち込み車検体験談です。

ネットから予約できるとのことだが、奥さんLINEするけどネット予約苦手で、あらかじめ電話して空いてる日を聞いて、だいたい平日午前がいいらしい。何年前か、最初に行った時は運転免許試験場に行っちゃったとか。

陸運局の駐車場に車を止めて、車の走行距離をメモし、車検証持って事務所窓口7番で書類を買う。この時に重量税も払う。自賠責保険は別に払う。書類と検査代金は合計2000円。必要なお金は、検査代金と申請書類代金が2000円で、これに重量税、自賠責保険。それから自動車税納税証明お忘れなく。

書類に記入して窓口へ、何時頃検査できるか確かめて決まると、何番レーンで待つかわかる。駐車場に戻り、車を指示されたレーンに並んで待つ。ちょうどフェリー乗場みたい。

順番が来ると、検査官の指示でスモールライト、フロントライトつけて上向き下向き、ハザードランプ点滅、左右ウィンカー、ブレーキランプチェック。ボンネット開けて、エンジンルーム視診。

前の建物、大きな倉庫のよう、に進む。その後は前面に表示された指示通りに操作する。まず、ライトを上向き下向きで光軸のブレチェック。

次にアクセル踏んで、メーターで40kmを維持、そのままでパッシングライト2回、ブレーキを踏み停止。ニュートラルにして、車が左右に揺れる、サイドブレーキチェック。

前進、排気ガスチェックは、車を停止アイドリングで、車を降りて排気ガスチェックの端子を自分でマフラーに挿入。OKで、書類を機械に入れると印字される。

最後は、検査官が地下から車を見上げて、ところどころハンマーで叩いてチェック。ジャッキアップの代わりですね。機関車や飛行機も叩きますね。打診は重要です。OKで印字を受けて、検査場を出る。

出た所で書類チェック受けて、駐車場に車を止めて、書類を窓口6番へ。5分くらいで車検証貰って帰宅。

予約してなかったので、9時ちょっとに到着して、車検証受け取ったのは11時過ぎ。時間に余裕のある人向けですね。ちなみに奥さんの車は10年以上の年代物です。

これなら自分でやってみようという貴方へ、、上記の記載内容に誤りがあるかもしれませんので、あくまでも自己責任でセルフ車検に挑んでくださいね。

学生のバイトなんかにどう?

2014/05/16

町の開業医にとってコピペやパクリは重要

世界最先端の研究論文にコピペがあったとケンケンガクガク、ネット、TVが賑やかになりました。

最先端の研究事情を知らない私にとって、世の中、コピペ、パクリは常識ですね。コピペ、パクリを繰り返して、世界中の国々が発展、進歩?してきたし、これからもそうだと思います。

芸術の分野でも、政治経済、あらゆる分野で、原始時代から人類が生きながらえて、これまで繁栄したのは、このコピペ、パクリで素早く変化できるからでしょう。

動物や植物も変化しますが、何万年で変わるというスピードです。ですから、明治生まれのおじいちゃんの頃はカラスは地面を這っていたけど、最近空を飛べるようになった、なんてことはないのです。

私自身が身を置く小児医療において、まったく新しい治療法、宝樹先生独自の画期的な治療法Xは、むしろ危険であり、悪い結果をもたらす詐欺かもしれない。だって、相手の人は100人いれば100人それぞれに体質が違う(ここでいう体質は遺伝的素因)。

そこで、新しい、画期的な、あるいはこれまであまり知られてない治療法Xを実践するには、
第一段階:まず少人数で試してみて、大問題がないか調べる。
第二段階:より多くの人に試してみて、大問題がないか?これまでの方法Aと比べて明らかに効果があるのか?を調べる。
第三段階:広く広報して、更に多くの人に用いて、問題がないか継続的に調査する。

という団塊を踏むわけです。

画期的な治療方法や、他の先生がやってない、貴方だけに秘密の治療法教えます!なんてのは神の技か詐欺です。で、神の技なんてそんなに転がっていないので、ほとんど詐欺です。

分かりやすい例をあげますね。

私は平成3年に開業するまで、大学病院に勤務し、主に新生児診療をしてました。緊急のハイリスクお産があると聞けば、分娩室、手術室にも出入りする生活でした。

で、その勤務医時代。まだ卒後2~3年のペーペー。冬の土曜日。午後というのにグダグダと小児病棟にいたら、ベルギー人医師が見学にきたので、案内してくれ、と上司から言われました。英語苦手は小生。

冬、病棟にベルギー人の医師(WHO所属)が。私中学英語で応対。乳児室。嘔吐下痢点滴中の赤ちゃん大勢入院。元気に泣いて賑やかな部屋。

Dr.「この子らは飲めないのか?」
私「いえ、飲める」
Dr.「なぜ点滴?飲めるなら点滴無用」
私「えっ、吐きますが?」
Dr.「点滴を飲ませればいい」
私「飲ませると下痢がひどくならない?」
Dr.「1日の維持に出る分を足して飲ませればいい」
私「その計算で点滴してる」
Dr「なぜ口からでなく、点滴する?」
私「...」
Dr.「Nelsonのテキストはあるか?」
私医局から持っていく。
Dr.「Pathophysiology of Body Fluids and Fluids Therapy 読んだか?」
私「卒後、指導医にこれを読め、分からないことがあれば質問するように、言われて読んだけど、、」(読んでも実践しなければ読んでないのとおなじことだ)
Dr.「飲めるなら、計算して点滴するものを飲ませなさい」
私「それはどこに書いてある?」
Dr.「バングラディッシュなどのコレラ治療に使ってる。さっきの子どもはコレラじゃないが、起きてることは同じ。君は自分の子どもが点滴でも、自宅で飲ませても同じと知って点滴したいか?」
私「...」
Dr.がその後、英語のよく分からない私に確か2時間以上もかけて説明。

Dr.にこっと笑って、ランチを終えて、、帰っていった。そこで、ペーペーの小生、しかし週に午前2回の自分の外来で診察した嘔吐下痢の子は、原則入院させずに、あらかじめ作った処方を家族に作らせて飲ませることにした。当時携帯電話もない時代で、午前見て、指導して、午後再診(受付通さなかったので、病院の収入にはならず。私の貴重な経験となる)。私の指示する入院が減った。処方内容も、ソリタ-T顆粒2号主体に。

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症、ロタ、アデノ、ノロウィルスが多い)。発熱、嘔吐、下痢の組み合わせ。典型例は突然の嘔吐(数時間~1日くらい)、あい前後して水様下痢(米のとぎ汁のようなものあり->昔、仮性コレラと)。体から水と電解質(塩分)がでてくので、補う。出る=飲むの帳尻合せ。

吐いても飲める、飲む意欲があるなら、口に点滴するイメージで飲む。何を?ポカリスエットでは塩分が薄すぎる。WHOが勧めるORS(Oral Rehydration Solution)は発展途上国の下痢嘔吐脱水による死亡を減らす目的で作られたが、コレラだけに効果があるという訳じゃない。

ソリタ-T顆粒2号(1包4gを白湯100mlに溶く)。電解質(mEq/L)はNa=60,K=20,Mg=3,Cl=50,PO4=10mmol/L,クエン酸=34mEq/L、13Kcal。脱水程度が軽~中等症(強い抹消循環不全がない)に、ORS飲ませる。

嘔吐下痢でORS、O製薬OS-1?、しかし安く、自宅で母親が作れるもの。食塩小スプーン1匙4g+100%リンゴ果汁200mlに白湯加えて1Lにしたもの、メモ渡す。味噌汁+重湯+梅干もNa、炭水化物、クエン酸を含み良い。昔のおばあちゃんの知恵は素晴らしかった。水分と言うだけじゃダメ

吐いても飲める、飲む意欲があるなら、口に点滴するイメージで飲む。何を?スポーツドリンクでは塩分薄すぎる。WHOが勧めるORS(Oral Rehydration Solution)は発展途上国の下痢嘔吐脱水による死亡を減らす目的で作られた。

WHOのORS詳細はこちらから読めます。

うちにみえる嘔吐下痢にはORSでほとんど点滴無用。さらにロタウィルスワクチンの効果で患者さんそのものが減ったし。

というわけで、古い医者が全て遅れてるとは言わないが、こんな、今ではあたり前のことも、ちょっと前にはベルギーと日本ではこんなに差があったのだ。

私が卒業した73年には、嘔吐下痢なら、まず入院して経口摂取禁止して点滴、その6~12時間後から少量の2倍希釈乳を飲ませて嘔吐なしを確かめて、ゆっくり増量して、体重相当の摂取を確かめて離乳食~幼児食を食べて退院。きっと私が卒業した頃の日本の赤ちゃんの嘔吐下痢は重症が多かったのだろう、とか、、。

でもね、そのほんの2~3年後には私自身がORS効果を実感できたので、、ただ単純に医療情報が末端の研修医、さらに大先輩にも届いていなかった、あるいは嘔吐下痢の治療に関心がなかったと想像します。多分、いまになって思えば嘔吐下痢の治療に関心がなかったのでしょう。

2014/05/14

SMSとSkype

数少ない海外の友人が仕事がらみで来日。

週末は小生も箱根だったし、彼も忙しいので、昨晩8時過ぎに会った。平日酒は飲まないので、コーヒー好きの国民性もあり、ブラックコーヒー飲みながら話は尽きない。

彼はグルテン不耐症?なので、つまみも煎餅、あられのような米菓子やチョコ。お互いに子どもがまだ小さい頃、幼稚園にご飯の代わりにお煎餅を持ってきたので、彼の子は一躍人気者になった思い出がある。話はつきなかったけど、あっと言う間の3時間。お互いにおみやげ交換して、暑くて脱いだ上着を渡し、玄関でお見送り。日本語達者なので、電車で慣れた宿舎に帰る。

と、部屋のテーブルの足元に黒い革製ブリーフケース。重い。開けたらノートPC。彼の仕事に必須のものでしょう。さっそく電話連絡とかけたら、繋がらない。そこで、自宅(海外)の奥様に電話、これも何か@@@@語のメッセージでよくわからない。しかたないので、奥様にメールして旦那の携帯電話番号を尋ねたら、変わっていた。旦那のメールは不在通知が帰ってきたし。

今朝、早くSMSを旦那に送って、出かける前に電話して、診療開始前に落ち合えた。

で、SMSだけど。僕のNEXUS5からGoogleのハングアウトで送ると、保留になったので、Skypeで送った。SkypeはMSになって、なんと残っていたクレジットが再度有効になってラッキー。で、電話はSmartalkでは繋がらない国番号なので、Skypeで電話。全く問題ない。海外へのSMS、通話安い。いい時代、いい経験だ。


2014/05/03

休日診療所、昨日は医学部同期会

渋谷区休日診療所9-14時小児科担当でした。

小児科は9時には受けつけ0で、ポツポツと。5時間で12人。おだやかな外来でした。外は暑いのに子ども厚着、重ね着でバギー内で三方を塞がれて熱が下がらないって、着せすぎじゃない。裸でもいいくらい。

内科の先生のところには外国人が受診され、英語で対応されました。これから増えるでしょうね。英語達者な看護師さんについて欲しい。私がやるとめちゃくちゃ時間がかかりそうです。英語苦手と言うと当番から外れるかも、甘いか(笑)

ちょっと腹ごしらえ。バカのひとつ覚えのアボカドバーガービーフ。これなら2個でもいける。

そうそう、昨日は医学部の同期会でした。六本木の洒落たタワーの眺めのいい部屋で、30人位集まりました。ひと目で誰と判るものと、いったい誰?も。それはお互いさまですね。私はちょっとサボってた。73年卒なので、もう40年医者やってる。

40年ぶりに、ずっと気になっていた案件を済ませました。それは、解剖学の講義ノートを借りた才媛、彼女に借りたノートを返そう返そうと、、でも返す前に引っ越しの荷物に紛れて紛失しちゃったのです。彼女は大笑いして許してくれました(笑)。

顔を見て、誰とわかると思い出すのは学生時代のエピソード。まず集合時間に写真を撮影。平日は飲まないけど、こんな時はワインも。永久まとめ役のH君から、ご指名で小生乾杯の音頭。なんでも最近の出席率が低い小生が乾杯の音頭。これで、顔と名前をみんなに思い出してもらったでしょう。

この同期会はパートナー参加可で、うちの奥さんも出席。はがきの案内を見て、参加したいと。前から参加できたのに、始めて知ったとちょっとお冠でした。それでも、テニスの話しなんかで一気に溶け込み、小生よりよっぽど社交的なカミさんは本領発揮でした。立食だったけど、食事はそこそこにお喋りであっという間に時間ぎれ。来年の再会を約して散会。ちょっとワイン飲み過ぎて帰宅後バタンキューでした。