ひょんなことから、有志小児科医でMRワクチン接種を進める広告を出そうと話がまとまりました。
それというのも、野球好きの仲間、贔屓のチームは異なれど、野球大好き。観戦した時に、この東京ドームに広告出すのはいくらかかるかな?仲間の一人O先生が千葉マリーンズのスタッフと話がついて、有志小児科をMLで募って募金して、千葉マリーンスタジアムに広告を出しました。
当時はバレンタイン監督だったかな。3塁側ダッグアウト上で、ここなら選手交代などでTVに映るチャンスも多いと。というより、他は高かった(笑)
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2006年千葉マリンスタジアム |
2007年はもう皆さん忘れたかもしれませんが、大学、会社員などを中心に麻しんが大流行しました。
大学は休講、大学閉鎖、会社も対応に追われました。というのも、1年前から麻しんワクチンは2回接種になったのですが、それはあくまでその時の赤ちゃんがこれから2回接種なのであって、1回の年長児~成人が大勢いたのです。高校の修学旅行生が海外で麻しんを発症して、ホテルに監禁され、予定通りに帰国できなかったり、ちょっと、ほんとにちょっとだけ話題になりました。
大学生で抗体検査を受けないと教育実習に小中学校に行けないと言われたり、ワクチンを受けたいのに急にはできないと言われて、他県からたからぎ医院にも大勢見えました。ワクチンを受けていても大学が休学になれば勉強の機会が損なわれます。
当然のことですが、麻しんが大人で流行るんだから、風しんだってね!と思った小児科医は大勢いたと思います。ましてや国内の感染症情報をくまなく手元にある専門家には当たりまえのことでしょう。しかし、2013年風しんが成人で大流行、いまだに続いてます。
それはともかく、2007年の麻しん流行の時の対策は以下のようなものでした。
国の示した指針
1.とにかくワクチンしましょう!
しかし、ワクチン不足が予測されるというので、
2.検査して抗体のない人にワクチン打ちましょう!
検査試薬不足で、そもそも診断に必要な検査が遅れる事態に、など混乱しつつ次第に関心も薄れて静かな日々に戻りました。
そんな2007年のワクチン接種キャンペーン広告は、このキャンペーン事務局を担当した、千葉の小児科医(出身は広島、カープファン)、広島市民球場に出したいと。Gファンの小生は複雑な心境でしたが、東京ドームとでは費用が違うし、と、納得。
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2007年広島市民球場 |
その後、球場だけでなく、市内電車にも広告を出しました。
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2010年広島市電車内広告 |
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2013年マツダスタジアム |
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2013年マツダスタジアム |
そして、今年2014年も広告を出した。他のどんな方法よりも有効なワクチンを受けて欲しいから。多くの医師の、小児科医の願いです。
世界は、日本とポーランドに旅行する時に風疹に注意が必要と警告をだしてます(こちら)。短時間滞在の旅行者にも警告が必要な事態です。日本在住の皆さんはワクチンを受けて、ワクチンを受けることのできない妊婦、赤ちゃん、免疫不全の患者さんを麻しん風しんから守ってあげてください。もちろん、貴方自身も守りましょう。
マツダスタジアムにでかける機会はありませんが、広告を見たらTwitterやFacebookで一言コメントして貰えれば、とても嬉しいです。
@takaragi
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