2025/04/17

百日咳流行時の最も弱い被害者新生児乳児を守るために妊婦に百日咳ワクチン接種を

 赤ちゃんへの定期接種は生後2ヶ月からで、新生児に承認された百日咳ワクチンは無いので、妊婦に接種して母体に百日咳抗体を作り、経胎盤で胎児に抗体を送り、生後の危険を避けることで予防可能です。


半世紀前、私が医師免許取得のころ、DPTワクチンの接種後有害事象あり、一時DPT中止~開始年齢を遅くした、そのため1979年には百日咳患者は約13,000人にのぼり、年間百日咳死者が20人でました。

1975年川崎市の聖マリアンナ医大病院で近所の産院退院後すぐ、無呼吸で緊急入院した新生児、母親が産科入院中から咳、児は入院翌日早朝に死亡、百日咳でした。百日咳菌の培養はなかなか難しいけれど、教室は専門にしていたので、培養できた。

その後、ワクチン製剤は改良され、当時日本のワクチンは世界のトップランナーグループを走っていた

DPT定期接種が未就学児を守るのには十分だったものの、小中~成人の流行を抑えるには足りない。先進諸外国は年長で追加している。問題はワクチン前の新生児、乳児対策です。

近年百日咳患者が増えて、現在も増え続けてます。一番重い被害を受けるのは、まだワクチンを受けてない子ども、生後2Mでワクチンを受けるので、生後2か月までの新生児乳児です。


例年、百日咳による死者は1〜2人だそうですが、今年は2桁に上がるかもしれません。既に福岡の知人小児科医の話ではECMOに繋がった乳児がいると

百日咳流行のニュースが広まると、それなら年長児、大人に接種したらどうだ?なんて話もでるかもしれませんが、そもそもDPTワクチンの製造が一社でそれほど大量に作っているとは思えないので、年長や大人が急に接種し始めるとそれこそメーカー在庫が無くなっちゃうかも。

定期接種前の赤ちゃんを守るために妊婦への接種を優先して欲しいです。

具体的には田辺三菱の「トリビック」を妊娠28週~32週に1回0.5ml皮下注射する。それだけです。

安全性
効果

Geminiに尋ねてみた「米国の妊婦におけるTdap(破傷風、ジフテリア、百日咳)ワクチンの接種率は?」
米国の妊婦におけるTdap(破傷風、ジフテリア、百日咳)ワクチンの接種率は、時期や調査によって異なります。

最近のデータによると:
 * 2022年~2023年のインフルエンザシーズン中:妊娠中の女性の**55.4%**がTdapワクチンを接種しました(CDCの2024年9月の報告)。
 * 2024年4月のインターネットパネル調査:妊娠中の女性の**59.6%**がTdapワクチンを接種したと報告しています(CDCの2024年4月の報告)。
 * 2022年のネバダ州の出生:出生した人の**35%**が妊娠中にTdapワクチンを接種していました(ネバダ州公衆衛生局の報告)。
 * 2021年10月~2022年1月のCDCの推定:妊娠中の女性の**約44%**がTdapワクチンを接種しました(ネバダ州公衆衛生局の報告)
これらのデータから、米国の妊婦のTdap接種率は約4割から6割程度と推測できます。CDCは、百日咳から赤ちゃんを守るために、妊娠27週から36週の間にTdapワクチンを接種することを推奨しています。